A地域金融機関さまでは、これまで窓口担当者は、来店するお客さまの手続対応に終始し、お客さまから状況を聞き取ったり、お薦めをするなど、セールスを行う習慣がほとんどなかったと言います。
「今後の成長戦略には、少しでも営業チャンスを広げることが必要。そのためには、日頃、店舗に足を運んでくださるお客さま、目の前にいるお客さまのニーズを掘り起こし、セールス機会を増やしていくことが不可欠」。そうお考えになり、窓口担当者の接客力とセールス力向上、女性管理職の育成推進のためCISプログラムの導入を決められました。
【活動内容と成果】
女性正職員の約8割がCISマイスター初級を受検。全員合格後に、トスアップキャンペーンを全店で実施しました。その結果、全支店(約50支店)3ヶ月で情報トスアップ約5,000件、契約数約1,800件の実績を上げることに成功。トスアップキャンペーン後も、日報を情報収集シートに変更し、1名1日1情報(トスアップ)を実践することを徹底して、活動を定着させています。
現在は、窓口担当者による各種ローンや投資信託の提案に重点を置き活動を行っているそうです。人事制度面でも、CISマイスター初級合格を、昇格の必須条件の1つとし、人財育成の仕組みとして活用しています。導入3年目には社内インストラクター12名を養成し、社内研修やお客さま向けの研修も積極的に実施しています。